症状と施術法

春日TT-AH施術手法
(玉垂療法)

※文中での表現は玉垂療法(たまたれりょうほう)としています。

玉垂療法 症状と施術法
[スポーツ傷害編]

概論 III筋肉の習慣的機能の転倒阻害に起因する肘痛症の概念

症状

特徴的にはハンドボール、バレーボール、バスケットボール、ソフトボール、剣道、など、腕を肩の高さより上方へ挙げる競技に多発します。その理由は上肢筋群の特質に起因しており、それは筋の習慣的機能の転倒と言われる特性です。これを具体的に説明すると筋肉がある角度を越たら、それまでと働き方を全く変えてしまうことです。

玉垂療法

玉垂療法では、重なり合う筋肉群を効果的に伸展していき、又、神経走行に応じた運動反射弓を多角的筋伸展で誘導し、問題となっている筋肉の代謝力を復元させ、これらの原因で生じた肘痛症状を終息させます。

詳細

大胸筋で例えれば、外転位約120度までは屈曲に作用していますが、それを越えると外転作用に変化します。他には腕トウ骨筋の回内、回外への作用、胸鎖乳突筋による頭の前屈、後屈(収縮、伸展)などもあります。これらの機能に何かの阻害要因がかかると、これらの筋と協調して働く他の筋肉や拮抗して力を発揮する他の筋肉が十分に動けなくなり、筋力低下が始まります。上腕二頭筋の筋力低下は肘関節の回内優位をもたらし、回外の動きが低下し、肘曲げの動きにオーバーワークを来たします。又、伸筋の筋力低下が始まると腕を肩上から降り下ろす力が低下し、その動きのオーバーワークが起きます。この原因から生じる肘痛はあらゆる競技に及んでいます。このような筋肉の連携動作により波及した筋力低下は本人に自覚がないままに進んで行き、やがて痛みを発し本格傷害へ進みます。

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