症状と施術法

春日TT-AH施術手法
(玉垂療法)

※文中での表現は玉垂療法(たまたれりょうほう)としています。

玉垂療法 症状と施術法
[スポーツ傷害編]

概論 IV下腿部が痛く、強く走れない!

症状

この傷害はシンスプリント症候群で、具体的には1.後脛骨シンスプリント。2.脛骨骨膜炎。3.前区画症候群。4.脛骨骨折。の四症があります。この傷害は、陸上トラック競技選手、バスケットボール選手、テニス選手、サッカー選手など、文字通り、スプリング系ランニング競技の選手に多発します。

玉垂療法

玉垂療法では距腿関節の運動軸、距骨下方関節の運動軸、横足根関節と足根中足関節の運動軸の四軸を後脛骨筋、前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋、長腓骨筋、短腓骨筋などの運動軸と整合させ、足首のバネ機能の回復を計るべく当該筋の代謝力を復元させながら1.の後脛骨シンスプリント、2.の脛骨骨膜炎を終息させます。
又、脛骨骨折には骨が接合した後、下腿のみならず下肢骨格筋全体の代謝力を復元させ、早期の運動復帰を実現します。3.の前区画症候群は手術対象で、競技復帰が可能かどうかは、この場で論じる事はできません。

詳細

速く走る時には地面や床を強く踏み込み、強く蹴らねばならず、足の動きは背屈と底屈の強い繰り返しです。この運動で背屈を行う筋肉は主に後脛骨筋と前脛骨筋で、これらの筋肉の機能が低下すると後脛骨シンスプリンを発症します。2.の脛骨骨膜炎は1.の症状が更に悪くなり、骨が危ない状態になると骨膜神経が骨に代わって痛みを発します。つまり、骨膜は骨のストレスセンサーの役割を果たしています。3.は脛骨動脈に阻血が起きている状態で、これは筋肉や骨の壊死を引き起こす可能性があり、大変危険な状態です。4.は前脛骨筋や後脛骨筋の支持力を超える力が一時的、或いは継続的にかかった時に生じる疲労骨折で、事故で起きる骨折はシンスプリントではありません。シンスプリントはいきなりの発症は稀で、通常は事前に足首や足の横に痛みを発します。足首には下伸筋支帯と呼ばれる筋膜が変性した組織があり、シンスプリントが生じる前に、この部分か、或いは足首の動きを調整する腓骨筋かに痛みを発します。
スポーツ傷害は二次疾患から三次疾患、さらなる複合疾患へと傷害が連鎖していくケースが多くあり、最初に出た痛みを筋肉の警告として受けとめ、複合傷害を未然に防がねばなりません。シンスプリントはその代表的な傷害です。

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